2012年12月2日日曜日

PCM2DSD基板(P2D)


予約していたPCM2DSD基板(P2D)が到着していたので簡単に感想を。
早速、UDA基板→P2D基板→Jitter Cleaner→DAC9018S(→はI2S接続)の組み合わせで聴いてみた。
予想通りのDSDサウンド。素晴らしい。スピーカーやパワーアンプをもっと煮詰めていかないといけないと考えざるを得ない。DSDの独特の柔らかさで、大音量時に耳に付く嫌なピークが無くなり、低域が量感豊かに再生される。ダイナミックレンジの広い曲では特にこの特徴がハッキリと分かる。ボリュームをどんどん上げたくなる。うわぁあああ、全然歪まない!

同時にDSD principle DACの基板も到着。部品収集を開始せねば。

2012年11月18日日曜日

ぺるけ式バランス差動HPAをLED電源化

本日、表題通り、ぺるけ式バランス差動HPAをLED電源化を行った。ただし、正確にはLED電源とは言えないかもしれない。LEDの代わりに汎用小信号高速スイッチダイオード(Renesas製の1S2076A)を使用したLED電源であるためである。LED電源のプリント基板はProstさんから頒布をして頂いたもの。

これまで、お気楽オーディオキットのPowerUnitTypeFを12V出力に調整して使用していた。ATH-W5000をバランス化して聴いていたものの、お気楽オーディオキットの電流帰還HPAに比して細かい音の再現性に疑問を感じていた。ダイアモンドバッファの出力段のTrを評判の良い2SC5171にしてみたりしたが、どうにも改善しなかったので、電源の改善が必要であると感じて、此の度の改良に至った。

LED電源化の結果、細部の再現性が驚く程改善された。ダイナミックレンジがグッと広がって、小~標準音量時にまるでスピーカーで鳴らしているような音が出力されるようになった。電源の重要性を改めて感じさせられた。

2012年10月16日火曜日

上海問屋ボディソニック トランスデューサ DN-82305 レビュー

上海問屋で一昨日発売となった、ボディソニック トランスデューサ DN-82305(bass PUMPIII)を購入して使用してみた。
LINE入力にCRローパス・フィルタ(カットオフ周波数は240Hzくらい R=6.6kΩ、C=0.1uF)を繋いで、LUXMAN LXA-OT1で駆動した。設置位置は、ダイニング用の椅子の上で、その上にクッションを載せた。ネジで固定はしていない。
スピーカー環境で試聴してみたところ、ゲームセンターのレースゲームの椅子のような感じになった。重低音が直接尻に響いてくるw シンセ系の音楽は気持よく聴けるが、ドラムサウンドは、歯切れが悪くイマイチ(LPFやパワーアンプの改善、設置方法の改善で変わる気がする)。映画やゲームは存分に楽しめる。没入感は今までよりずっと強くなる。3000円の価値あり。

2012年10月9日火曜日

デジアナ分離

お気楽オーディオキット資料館頒布のアイソレータ基板を使って、DAC9018SとジッタクリーナーのGNDを絶縁した。これにより、パソコンのUSB端子のGNDとDACのGNDが絶縁された。音質改善の度合いは想像以上のものだった。立体感の向上、歪み感の減少、PCとアナログ回路を絶縁すると、こんなにも綺麗な音になるのかと感心させられた。ようやく高精度パワーアンプを活かせるDACとなったのだと感じられる。
要因としては、既にLED電源で、デジアナを分離していたが、USBのGNDノイズが邪魔をして、その効果がこれまで感じられなかったことが考えられる。

2012年9月11日火曜日

ANTEC P183 V3 ケース交換

14年程使用したATX規格のPCケースのHDD、FANによる共振が、このところ大変気になり始めたため、信頼と実績のANTEC製静音PCケースに交換をした。これまで使用していたケースは、PentiumII 450MHzがメインストリームであった時代に購入したもの。5インチベイ, 3.5インチベイの空きを埋めるフロントパネルは無くなって久しい。
かつては同色だったプラスチックとスチールシャーシの表面塗装の色の差が、その経年劣化の程を明確に表してる。本来は、キチッと閉めるべきである側面パネルの固定ネジも、共振対策で抜かれたまま。製品が出荷された当時とはかけ離れた姿がそこにはあった。(笑)
 ところで、人のマシンを組むときは、必ずAntecのケースを勧めていたものの、自分のマシンには一度も使ったことがなかった(というか、マザボと電源だけ交換してPCの新調をしていたので、ケースを買う機会がなかった)。構造や精度の良さなど、店頭やレビューで良く確認はしていたので、自信を持って勧めていたものの、今回初めて、自分のモノとして触れる機会を得たので、その感想を書き散らかしておきたい。

構造は、デュアルチェンバーとなっていて、電源部の発熱が筐体内部に行き渡らないよう工夫されている。また、この間仕切りが筺体の剛性を高める働きも有り、非常に堅牢な重量級ケースとなっている。この点がこの機種を選んだ最大の理由である。スピーカーを鳴らした時に共振を起こしてしまうような軟なケースでは、ルームアコースティックに重大な影響が生じるため、軽量で、構造的な強度が弱いケースは採用出来ないと考えていた。予算的に見て、最もパフォーマンスが良さそうだったのが、このAntec P183 V3だった。

ハードディスクの収納部には、振動防止のシリコングロメットがあって、7200rpmのHDDを3台動作させても、音や振動が殆ど外部に伝わらない。
ケースに付属していた12cmファンは、三段階のスピード変換が可能で、背面を”中”、天板を”弱”に設定すると、「風量/音量」が体感的にもっとも大きくなる気がする。

2012年8月31日金曜日

SA-W3000 エンクロージャー剛性強化(内部補強)

高精度アンプを製作し、20kHz~100Hz程度の帯域で低歪みな音が聴けるようになった。メインスピーカーのNS-10Mの周波数特性グラフを見ると、100Hz以下の低音がスパっと切れいていることが分かる。これまで、SONYのSA-W3000に100Hz以下の帯域を分担させていた。口コミでは、FOSTEXのCW250Aは、スピード感があり、ピュアオーディオ向きで、SA-W3000は映画向きだとされている。SA-W3000の音は緩く、切れが悪いというのである。しかしながら、CW250Aなんかをポイポイ導入する程の資金力は無いw

今回は、手持ちのSA-W3000のエンクロージャーの剛性を強化することで、エンクロージャーの共振を減少させ、低域の歪みを減らすことにした。
SA-W3000に搭載されている12inchのユニットがこちら↓
磁束密度の強化のためか、マグネットが一つ追加されているようだ。
↓パワーアンプ基板。アルミ製のヒートシンクは見た目よりも軽く、叩くとちょっと鳴く。制振したい。動作中は、電源トランスがかなり発熱する。大きなケミコンは、日ケミだった。
↓15mm厚のパイン材を木工用ボンドで固定してみた(ボンドつけすぎw)。黒い木材は、元々付いていた補強材。まだ乾燥していないので、なんとも言えないが、叩いてみたところ、補強してある部分の音の尾の引き方が短くなったので一先ずこれで良しとしたい。
 乾燥後の音はどうなるだろうか?
(2012/9/2追記)
ボンドが乾燥したので、ユニットを締めて、パワーアンプ部を取り外した状態で、鳴らしてみた。補強の甲斐があって、レスポンスの良い低域になった気がする。オーケストラのチューバやティンパニが存在感と迫力を伴って迫ってくる。サブウーファーの存在を感じさせない音になった。ただ、補強前と少し設置位置を変えてしまった(10cmくらい壁に寄せた。さらにクロスオーバーの値とボリューム値も変更。)ので、プレースメントによる改善だったかもしれないw



2012年8月27日月曜日

FILCO メカニカルテンキーFKB22MB導入

ダイアテック社FLICOブランドのメカニカルテンキーFKB22MBを導入してみた。
FKB22MBはドイツのCherry社の茶軸をキースイッチに採用したちょっと高級なテンキー。台湾メーカーのOEM商品である。テンキーレスメカニカルキーボードを先月導入したため、必要な時だけ、取り出して使える単体テンキーを導入した次第である。キーボードは青軸、テンキーは茶軸と異なるが、使い心地に違和感は無い。どちらも打ち心地は絶品である。メンブレンとメカニカルの違いは、例えるなら、横浜の空気と長野の山岳地帯の空気の差と言うべきであろうかw
下の写真のように、テンキーとキーボードの間にマウスを置くと、自然な体勢で操作が出来て楽である。
「コンピュータ使ってます」的な主張をしたい方は青軸を、静かで疲れないキーボードが欲しい方は茶軸をオススメします。


アマゾンだと↓の価格で販売されている。
私が使用してるメカニカルキーボードはアーキサイトのAS-KB87C(英語)である。
↓は、日本語JIS配列で、左が青軸、右が茶軸。

LED電源をDAC9018Sに搭載


ヘッドフォンアンプ用に作った正負15VのLED電源を、今回、DAC9018SのIV回路の電源として使ってみた。交換前は、お気楽オーディオキット資料館頒布のPower regulator type-D ver.2a(以下”type-D”)を使っていた。

LED電源は、前回紹介した通り、Prost様より頒布頂いた基板を元にSiCショットキーバリアダイオードや部品表指定の廃番トランジスタを採用したもの。今回の組み合わせの音質は、透明感が一段と増して、琴線に触れるような音の一歩手前位になった。この音を聴くと、type-Dは若干こもり気味、薄い膜が一枚張っているような音だったことが分かる。特に、ぺるけ式バランスHPA+ATH-W5000で聴いた時に、電源の差がハッキリと聴き取れた。NS-10Mはちょっと解像度不足で、イマイチ差が分からない。

DAC自体の電源やUSB DUAL AUDIO基板などの電源もLED電源に交換してみないと、大きな変化はみられないのかもしれない。IVの電源を変えるだけで、良い方向に変化したので、次回はDACの総LED化を行なってみたい。

(2012/09/05更新)アナログ3.3V電源と、デジタル3.3V電源をLED電源化した。今まで以上に解像度の高い音になり、音像が明確になった。1.2V系は、調整が難航していて、まだ未実装。今のところ三端子レギュレータ任せ。

2012年8月26日日曜日

ぺるけ式バランス差動HPAとお気楽オーディオキット資料館のリニューアルしたヘッドフォンアンプ基板、音質比較

お気楽オーディオキット資料館様より頒布頂いた、「リニューアルしたHPA ヘッドフォンアンプ基板(高速スルーレイト回路型 汎用アンプモジュール基板)」(以下リニューアルHPA)が一先ず組み上がったため、以前に製作したぺるけ式のバランス差動ヘッドフォンアンプと、音質の比較をしてみる。客観的な比較は出来ないが何かの参考になることを期待して、メモしておきたいと思う。

まず、リニューアルHPAの構成から説明すると、
  • 電源部には、Prost様より頒布頂いたLED電源(±15V)基板を使用(部品表通り)
  • 整流ダイオードに話題のROHM社製SiCショットキーバリアダイオードを使用
  • RSの安いトロイダルトランスを使用
  • アンプ基板の出力段には、東芝の2SC5200と2SC1930を使用
  • フィルムコンデンサは全てポリプロピレンコンデンサを使用
  • その他は部品表通り
ぺるけ式は、電源部にお気楽オーディオキット資料館で頒布して頂いた+12Vの定電圧電源とRコアトランスを使用しており、それ以外は、公開されている回路に一切手を加えることなく運用されているものである。

リニューアルHPAの音質は、雑味のないクリアーでスッキリとしていて、実在感に富んだ音だが、やや立体感にかけ、平面的に感じる。一方のぺるけ式は、奥行きのある立体感溢れる音場を感じることができるが、やや雑味があり、リニューアルHPAと比較すると、少し歪んだ音のように感じる。

「LED電源がどの程度音質に影響を与えているか?」や、「SiCショットキーバリアダイオードとSiショットキーバリアダイオードの音質差はどんなもの?」など、細かく比較すべき項目は沢山あるものの、一先ずメモ程度に、これを現段階での音質比較とさせて頂きたい。

(2012/9/16)ぺるけ式の出力段Trを2SC3421/2SA1358から2SC5171/2SA1930に交換した。今まで感じていた雑味がかなり減って、歪み感ではリニューアルHPAに匹敵するレベルとなった。以前よりクッキリとした低域の押し出し感、それでいて柔らかい音が迫ってくる感じが、独特な音場を生み出していて、楽しい音がする。hFE-Ic特性の良さが出てるのかな。

2012年8月21日火曜日

高精度パワーアンプの製作

Fig.1 背面パネル加工終了後
Fig.2 アンプ基板とヒートシンク

いつも通り、思いつくままに製作の備忘録。

アンプ基板と電源基板、Rコアトランス(RA200)は、お気楽オーディオキット資料館より頒布を受けたもの。部品は、主にMOUSER、RS、秋月、共立、Garrett、若松などで購入。

部品構成は部品表通り。フィルムコンは全てポリプロピレン。その多くは、東信の赤いやつ。抵抗は利久電器製がメインだが、足りない値は、KOAのMF1や手持ちのLinkmanのLMFQ、TAKMAN RAYなどで補った。電解コンは、ほぼすべてニッケミで、定電圧部の一部にニチコンMUSEを使用。

ケースには、思い切ってタカチHYR型縦型ヒートシンク式ラックケース(HYR133-43-23S)をセレクト!重厚な外見となった。背面のパネルも3mm厚なので、レセプタクルの取り付けは重労働だった。アンプ基板のヒートシンクへの取り付けは、アルミフィンの位置を特に気にすること無く、適当にセンタリングするように配置。ヒートシンクにタップでメネジを切って、スペーサー(六角両オネジメネジ)とTr固定用のナベ小ネジを取り付けた。基板とTrのヒートシンクへの取り付け方法は、無い知恵を絞って色々検討したが、この方法が一番容易かつ堅牢だった。

RCAレセプタクルにはNEUTRIKのNF2D。生産国がリヒテンシュタインだった!
スピーカーとの接続にはスピコンを採用してみた。ワンタッチで取り外し出来て非常に便利。フューズソケットには、スローブローフューズを装着。初回の電源投入で、うっかりノーマルブローフューズ組み込んでしまって、原因が分からず、数本ノーマルブローフューズを無駄にしてしまったw

完成して直ぐの音質は、LUXMANの付録デジアンと比較して、非常に明瞭な感じ。歪無く音像が見渡せるような感じ。ボーカルにかき消されて聴こえていなかった伴奏の微妙なニュアンスがはっきりと伝わってくる。ちょっと低域がハッキリと聴こえるようになった気がする。音量をグングン上げても歪まない。これは楽しいw
Fig.3 フロントパネル

Fig.4 斜め後方から

Fig.5 入力のGNDにつけたLPF

(2012/09/02)MJ無線と実験2011年10月号に、音声入力のGNDにLPFを通すと、GNDに乗った高周波ノイズ成分が減衰し、可聴域の低域の再現性を改善できるとの記事(解釈はこれでいいのかな?)があった。そこで、図5のような回路を組んで空中配線してみた。
結果は、良好。音場の再現性に改善が見られ、また、スッキリとした音像となった。音質的な雑味が減った感じ。

Fig.6 ラックにマウント

(2015/10/30)3年振りにパワーアンプを開腹し,配線をやり直した.
パワーアンプの蓋を開けてみると,3年前の自身で行ったアースの取り回しが全くなってなかったので,出力にかなりの多くのハムを引いていたことが分かった.配線を整え,位相補正の値を調整し,聴き慣れた曲を再生してみると,これまでの音とは似ても似つかない程解像度の高い鮮烈な音が感じられた.

Fig.7 基板上にバイパスコンデンサ(ニチコンKZ)を接着

Fig.8 信号のループとアースに気をつけて配線
※見た目は気にしない


2012年8月8日水曜日

ノートPCの熱対策

今年の4月から使用しているPanasonic Let's note CF-W4(2005年モデル)の発熱が、夏の暑さの影響もあって気になり始めた。
左側アームレストの下にはアツアツのPentiumMが搭載されている。手をPCに乗っけると、まるでホッカイロに手を触れているように感じられるほどである。問題はPC本体だけではない。Let's noteが置かれていた木製の机の表面は、通常の使用ではありえない程の高温になっていた。机の熱による変形などはまだみられてはいないが、今後、長期にわたって負荷をかけ続けるのは、机の寿命を短くすることにもなりかねないので、なんらかの排熱対策を講じる必要を感じた。
ノートPCの冷却システムは数多く販売されている。主にファンによる空冷方式が多いようだが、モバイルノートに外部電源の必要な冷却システムを使うのは良い判断とは言えない。また、重量が思いものも多く、手軽に使えない印象があった。
そんな中、今回購入に至ったのは、有限会社マルダイの「のっけて!すのこタン。」である。
”すのこタン。に使用しているアルミ素材A1100/1050は、アルミニウム純度99%以上の高価な素材です。熱伝導率は222~225(25℃・Jgs)と、一般に多用されているアルミ合金(A5052)の138(25℃・Jgs)よりずっと高く、放熱性に優れた素材です。” ―公式HPから引用―
なんとも説得力のある言葉に心が動かされてしまったわけである。こういった製品に萌え要素を入れようという製造メーカーの意気込みに応えるためにも、ここは一つポチるべき...などというようなことでは決してない。

Fig.1 正面の図
Fig.2 使用してみたところ
Fig.3 正面からひっくり返して見たところ
Fig.4 横から見たところ

Fig3,4などから見て分かるように、非常に薄いアルミで構成されているため、非常に軽量である。また、すのこ型のため、通気性も抜群である。Fig.2のように設置して、20時間程PCに20~50%程度の負荷を掛けてみたが、以前のように下の木製の台が熱くなることはなくなった。すのこを退かして木製の台に触れても、人肌程度に温まっているだけである。効果は抜群だ。ただ、ラップトップのアームレスト部分の温度は以前と比べて、大きく低下したとは言えない。机とラップトップの間に熱が留まることが無くなったので、若干アームレストは温めになったものの、熱は上に逃げるものなので、快適と言えるほどの熱の低下は起きなかった。本機は、ファンレスPCなので仕方の無い結果かも知れない。
一先ず効果はあったので、費用対効果は十分である。

2012年7月4日水曜日

WF5018 電源コネクター交換

―電源ケーブルを交換すると音が変わる―ピュアオーディオに一歩足を踏み入れるとそんな言葉を耳にするようになる。高額なものから一般的なローコストなものまで、幅広い価格の製品が市場に存在する。
電源ケーブル(以下”電ケー”)の音質への影響の大きさが分からないため、まずは、コネクター交換からその変化を確認してみようと考えて、今回、医療用であるパナソニック電工製のWF5018を、送料込み最安値のAmazonで購入してみた。

PC用の3芯2.0平方mmの太いケーブルの先をWF5018に変えたもの①と、同等のPC用電ケー②を比較した。接続した機器はRコアトランスとリニア電源を用いたD/Aコンバーター(お気楽DAC9018S)である。

②から①へ交換すると、中高域の煩さが少しだけとれて、低域が聴こえやすくなり、わずかながら、音質の向上が感じられた。しかしながら、思ったほど大きな効果はなかったので、ケーブル自体の交換も必要だと感じた。現段階では、未だ電ケーが数万円の投資に値するものなのかは不明である。

↓今回使用したWF5018

2012年6月1日金曜日

サブウーファー(SA-W3000)の設置法の改善[ピュア向け?!]

サブウーファー(SONY SA-W3000)の階下への鳴りを抑えることと、床の共振による濁りを低減させることを目的として、今回は、サウンドハウスにてAuralex社製のgrammaを購入した。grammaはギターアンプやベースアンプ、フロアモニター、サブウーファーの下敷きとして使用が想定されている、スポンジと板と吸音材で構成されたアイソレーションボードである。2ch AV機器板 ナイスなサブウーファー7 【サブウーハー】の584氏の書き込みにインスパイアされて導入に踏み切った次第である。
敷く前と敷いた後では床への振動の伝わり方が大きく異なる。敷く前はパインの床材がサブウーファーの音に合わせて振動しているのがハッキリと伝わってくる感覚があったが、grammaを敷くと、比較的大きなパワーを食わせても床に振動が伝わらなくなった。だいたい100Hz以下の低音がヘッドフォン並のバランスで聞き取れる位に鳴らしても振動は床へ伝わらない。おかげで、階下への騒音が減少し、精神的負担を減少させることに成功した。
サブウーファーの設置には、パインの集成材を用いて角度を付けて定在波の発生を抑制するようにした。
音質の変化としては、プラシーボ全開で書くと、ベースサウンドのリアリティが大幅に向上し、バンドサウンドを聴くのが以前よりずっと楽しくなったことや、NS-10Mとの音の繋がりがスムーズになり、違和感が減少したことなどが挙げられる。
投資額分の改善となったと思う。




2012年4月8日日曜日

エンクロージャーの回折効果を低減してみた

スピーカーバッフルのエッジでは音波の回折が起こるが、エッジが直角だと、それが周波数特性に悪影響を与えるようなので、吸音材(スポンジ)を使って、改善を試みた。
ラウンドバッフルや特殊なカーブをもつエンクロージャーは、音の回折を考慮して作られたものである。NS-10Mは直方体で、回折効果の低減が一切成されているようには見えない。そこで、試しに吸音材をバッフルのエッジ付近に貼ってみたわけである。本来は周波数特性を測定しながら、色々な貼付け方を試してみるべきだが、今回は聴覚だけに頼った。
最初は、バッフル表面に貼りつけていたのだが、試聴してみると、音の広がりに悪影響があり、高音域の伸びに欠ける印象を持った。
次に、上の写真のように(スピーカーユニットの幅に合わせてあるのは、吸音材が不足していたため)、スピーカーの後ろへ回折した音波が吸収されるように、エンクロージャーの側面に吸音材を貼付けてみたところ、高音域の伸びを維持しながら、ボーカルのサ行の突き刺さりが少なくなり、大音量時のストリングスの煩さも減少した。
今回の簡易実験は、オーディオ「音質改善」テクニック(誠文堂新光社)の「スピーカーBOXの回折効果を簡単に低減させる方法(P32~34)」の記事を元にしている。

2012年3月30日金曜日

DAC9018Sからバランス信号を出してみた (ES9018S その3 + CANARE 4S6)

 ご覧のとおりDAC9018SにXLRのバランス出力を付けてみた。(ついでに昨日までぶる下がっていたI2S入力用のRJ45端子の取り付けも行った。)
レセプタクルはノイトリックのNC3MD-LX(¥230/1ヶ)。今回使用する中で最も高級なレセプタクルとなっているw
 出力回路は、ES9018Sのデータシートに載っているものを丸パクリした。
コスト優先で使用抵抗はタクマンREY、コンデンサは千石にあったルビコン(だったかな?)のポリエステルコンデンサ(¥10/1ヶ)、ケーブルはモガミ3031(¥100/m)。空中配線で見苦しいが、ユニバーサル基板を新たに追加するほどの回路でもないので、これで良しとする。
SimpleIV-DUALOPAのVccに3.3Vを入力しておかないと、出力電圧が適正にならない点に注意。
*2012/4/30現在はシルバーマイカとPRP抵抗、カップリングコンデンサーに4.7uF/250V, M-CAP MKP Seriesをガラエポのユニバーサル基板に乗っけて使っている。
バランス出力をぺるけ式バランス差動HPAに接続して聴いたところ、想像以上の音質に驚嘆した。音の生々しさ、生き生きとしたビート、こんなこそばゆい言葉が不意に浮かんでしまうほどの音にES9018Sの実力を感じた。

本日、NS-10MのスピーカーケーブルをCANAREの4S6に交換してみた。おなじみのKHDの青白ケーブルよりも高解像度で音像が前に出てくるようになった。60円/mでこの音ならば、十分なコスパであるw

2012年3月29日木曜日

DAC9018Sの製作 (ES9018S その2)

先日仮組みしていたDAC9018Sのケース詰めも終わったので、記録しておこうと思う。構成は、USB DUAL AUDIO基板-I2S→DAC9018S(DSD-IN)→SimpleIV-DUALOPA + RJ45(外部I2S入力)-I2S→Jitter Cleaner-I2S→DAC9018S(PCM-IN)→SimpleIV-DUALOPA。上の写真では、TeraLinkX2のイーサネットレセプタクルから本機器の外部I2S入力へI2S信号を入力している。真ん中に見えるのは、DAC9018Sの電子ボリュームで、左の液晶は9018Sの設定変更用。左端のトグルスイッチはUSB DUAL AUDIO基板上のバルク転送とUSB Audio 1.0を切り替えるジャンパを簡単に操作できるようにしたもの。ボリュームと電源スイッチの間の2つのトグルスイッチは、DAC9018Sの操作用のモーメンタリースイッチとなっている。SimpleIV-DUALOPAのオペアンプには、LME49990MAをDUAL化し、放熱板をつけている。
ケースには、タカチのMSシリーズを選択した。19インチラックマウント用ブラケットを同時購入し、自作の縦置きラックにマウントして使おうと考えている。
↓大体こんな感じ。
この自作ラックは、近所のホームセンターで売っていた凹付きの角材と厚さ17.5mmの板材を組み合わせたものである。本棚と本棚の隙間がすこーしだけ空いていたので、スペースの有効利用として作ったものだったが、完成してみたら、凹み4個間隔が丁度19インチ、しかも横幅がなんと7インチ(1.75インチ/1U)と見事なラックケースサイズになっていたw
そこで、秋葉に行ったついでに奥澤でRMAタイプ(4U)を購入し、自作ラックに取り付けてみたのが↑の写真である。そこそこ実用性が有りそう。縦置きになるため、放熱に問題が有りそうだが、自作機器しか突っ込まないつもりなので、機器側で対応させることにする。

以下、おまけ写真。

2012年2月21日火曜日

期待の新作:宇宙戦艦ヤマト2199長編PV


「宇宙戦艦ヤマト2199」は、アニメに嵌る切掛となった作品のリメイク版ということで、特報が発表された当初から興味深く注視していた。劇場版全7章(全26話構成)とのこと。この程、長編PVがYoutubeにうpされていたのだが、この完成度の高さが尋常ではない。キャスト・スタッフも錚々たる面々。制作陣のかつて無い意気込みに圧倒され、上記PVを見た後すぐに予約注文を入れたw