2016年10月16日日曜日

Steelseries Rival ホイール修理

Steelseries Rival ホイール修理 のメモ

現象:

愛用しているSteelseries Rival のホイールの挙動が,数週間前から可怪しくなっていた.具体的には,ホイールを使って画面の上方向スクロールを行うと,7~8クリック毎に2クリック程度の下方向スクロールが入力されてしまう現象が発生した.

故障箇所と対策:

分解してみると,ALPS社製のインクリメンタルエンコーダが基板上にはんだ付けで固定されていた.出荷時に正常だったALPSのエンコーダが1~2年で壊れるはずがないので,はんだのクラックを疑い,アルミットではんだ付けをやり直した.これによって,上記の故障は解消した.

追記2016/10/29:

解消したと思われた症状は再発した.どうやらはんだクラックではない模様.
こちらのサイトで同様の症状が報告されており,インクリメンタルエンコーダの軸受に応力が掛かって変形し,摺動子と抵抗体が浮いてしまっている可能性が疑われている.故障したSteelseries Rival も同じ状態である可能性が高い.


マイク用マッチングトランス(150Ω:600Ω)

タムラ TK-10を用いた2CHマイクロフォン用マッチングトランス(150Ω:600Ω)

Fig.1 出力端子側

Fig.2 入力端子側

Fig.3 内部配線


 カラオケのマイク入力端子の入力インピーダンスは一般的に600Ωであり,PAやレコーディングで使用されるマイクの出力インピーダンスと異なるため,持ち込みマイクの音量がカラオケ専用マイクより小さくなってしまう.さらに音量が小さくなるだけでなく,音が痩せてカラオケ専用マイクの方が高性能に感じられてしまうこともある.これまでは真空管マイクプリアンプを使ってこの問題を解決していたが,マイクの性能を引き出すため,シンプルな回路を目指して,トランスによるインピーダンスマッチングを行うことにした.

 主に使用しているマイクは,audio-technicaのハンドヘルドコンデンサーマイクAE5400ShureのSM-58である.両機種ともに,出力インピーダンスは150Ωである.したがって,1次150Ω:2次600Ωのマッチングトランスを必要とした.タムラのTK-10の1次巻線はセンタータップがあるので,これを利用してTK-10を150Ω:600Ωのトランスとして使用した.

 今回初めて3次元CAD(Rhinoceros)を用いて図面を描き,これを元にケースの加工を行った(Fig.4).これにより,これまでより容易に高密度な実装が可能となった.
 
 タムラのマッチングトランスの固定金具とトランス本体は突起に輪っかをはめて挟み込む形状となっているためガタがある.そのため,エアーキャップを用いて振動止めをしている.

 配線は,真空管の足とユニット間の結線をイメージして,錫めっき線を用いた.

Fig.4 Rhinocerosのスクリーンショット