2012年8月26日日曜日

ぺるけ式バランス差動HPAとお気楽オーディオキット資料館のリニューアルしたヘッドフォンアンプ基板、音質比較

お気楽オーディオキット資料館様より頒布頂いた、「リニューアルしたHPA ヘッドフォンアンプ基板(高速スルーレイト回路型 汎用アンプモジュール基板)」(以下リニューアルHPA)が一先ず組み上がったため、以前に製作したぺるけ式のバランス差動ヘッドフォンアンプと、音質の比較をしてみる。客観的な比較は出来ないが何かの参考になることを期待して、メモしておきたいと思う。

まず、リニューアルHPAの構成から説明すると、
  • 電源部には、Prost様より頒布頂いたLED電源(±15V)基板を使用(部品表通り)
  • 整流ダイオードに話題のROHM社製SiCショットキーバリアダイオードを使用
  • RSの安いトロイダルトランスを使用
  • アンプ基板の出力段には、東芝の2SC5200と2SC1930を使用
  • フィルムコンデンサは全てポリプロピレンコンデンサを使用
  • その他は部品表通り
ぺるけ式は、電源部にお気楽オーディオキット資料館で頒布して頂いた+12Vの定電圧電源とRコアトランスを使用しており、それ以外は、公開されている回路に一切手を加えることなく運用されているものである。

リニューアルHPAの音質は、雑味のないクリアーでスッキリとしていて、実在感に富んだ音だが、やや立体感にかけ、平面的に感じる。一方のぺるけ式は、奥行きのある立体感溢れる音場を感じることができるが、やや雑味があり、リニューアルHPAと比較すると、少し歪んだ音のように感じる。

「LED電源がどの程度音質に影響を与えているか?」や、「SiCショットキーバリアダイオードとSiショットキーバリアダイオードの音質差はどんなもの?」など、細かく比較すべき項目は沢山あるものの、一先ずメモ程度に、これを現段階での音質比較とさせて頂きたい。

(2012/9/16)ぺるけ式の出力段Trを2SC3421/2SA1358から2SC5171/2SA1930に交換した。今まで感じていた雑味がかなり減って、歪み感ではリニューアルHPAに匹敵するレベルとなった。以前よりクッキリとした低域の押し出し感、それでいて柔らかい音が迫ってくる感じが、独特な音場を生み出していて、楽しい音がする。hFE-Ic特性の良さが出てるのかな。

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