2012年8月8日水曜日

ノートPCの熱対策

今年の4月から使用しているPanasonic Let's note CF-W4(2005年モデル)の発熱が、夏の暑さの影響もあって気になり始めた。
左側アームレストの下にはアツアツのPentiumMが搭載されている。手をPCに乗っけると、まるでホッカイロに手を触れているように感じられるほどである。問題はPC本体だけではない。Let's noteが置かれていた木製の机の表面は、通常の使用ではありえない程の高温になっていた。机の熱による変形などはまだみられてはいないが、今後、長期にわたって負荷をかけ続けるのは、机の寿命を短くすることにもなりかねないので、なんらかの排熱対策を講じる必要を感じた。
ノートPCの冷却システムは数多く販売されている。主にファンによる空冷方式が多いようだが、モバイルノートに外部電源の必要な冷却システムを使うのは良い判断とは言えない。また、重量が思いものも多く、手軽に使えない印象があった。
そんな中、今回購入に至ったのは、有限会社マルダイの「のっけて!すのこタン。」である。
”すのこタン。に使用しているアルミ素材A1100/1050は、アルミニウム純度99%以上の高価な素材です。熱伝導率は222~225(25℃・Jgs)と、一般に多用されているアルミ合金(A5052)の138(25℃・Jgs)よりずっと高く、放熱性に優れた素材です。” ―公式HPから引用―
なんとも説得力のある言葉に心が動かされてしまったわけである。こういった製品に萌え要素を入れようという製造メーカーの意気込みに応えるためにも、ここは一つポチるべき...などというようなことでは決してない。

Fig.1 正面の図
Fig.2 使用してみたところ
Fig.3 正面からひっくり返して見たところ
Fig.4 横から見たところ

Fig3,4などから見て分かるように、非常に薄いアルミで構成されているため、非常に軽量である。また、すのこ型のため、通気性も抜群である。Fig.2のように設置して、20時間程PCに20~50%程度の負荷を掛けてみたが、以前のように下の木製の台が熱くなることはなくなった。すのこを退かして木製の台に触れても、人肌程度に温まっているだけである。効果は抜群だ。ただ、ラップトップのアームレスト部分の温度は以前と比べて、大きく低下したとは言えない。机とラップトップの間に熱が留まることが無くなったので、若干アームレストは温めになったものの、熱は上に逃げるものなので、快適と言えるほどの熱の低下は起きなかった。本機は、ファンレスPCなので仕方の無い結果かも知れない。
一先ず効果はあったので、費用対効果は十分である。

2012年7月4日水曜日

WF5018 電源コネクター交換

―電源ケーブルを交換すると音が変わる―ピュアオーディオに一歩足を踏み入れるとそんな言葉を耳にするようになる。高額なものから一般的なローコストなものまで、幅広い価格の製品が市場に存在する。
電源ケーブル(以下”電ケー”)の音質への影響の大きさが分からないため、まずは、コネクター交換からその変化を確認してみようと考えて、今回、医療用であるパナソニック電工製のWF5018を、送料込み最安値のAmazonで購入してみた。

PC用の3芯2.0平方mmの太いケーブルの先をWF5018に変えたもの①と、同等のPC用電ケー②を比較した。接続した機器はRコアトランスとリニア電源を用いたD/Aコンバーター(お気楽DAC9018S)である。

②から①へ交換すると、中高域の煩さが少しだけとれて、低域が聴こえやすくなり、わずかながら、音質の向上が感じられた。しかしながら、思ったほど大きな効果はなかったので、ケーブル自体の交換も必要だと感じた。現段階では、未だ電ケーが数万円の投資に値するものなのかは不明である。

↓今回使用したWF5018

2012年6月1日金曜日

サブウーファー(SA-W3000)の設置法の改善[ピュア向け?!]

サブウーファー(SONY SA-W3000)の階下への鳴りを抑えることと、床の共振による濁りを低減させることを目的として、今回は、サウンドハウスにてAuralex社製のgrammaを購入した。grammaはギターアンプやベースアンプ、フロアモニター、サブウーファーの下敷きとして使用が想定されている、スポンジと板と吸音材で構成されたアイソレーションボードである。2ch AV機器板 ナイスなサブウーファー7 【サブウーハー】の584氏の書き込みにインスパイアされて導入に踏み切った次第である。
敷く前と敷いた後では床への振動の伝わり方が大きく異なる。敷く前はパインの床材がサブウーファーの音に合わせて振動しているのがハッキリと伝わってくる感覚があったが、grammaを敷くと、比較的大きなパワーを食わせても床に振動が伝わらなくなった。だいたい100Hz以下の低音がヘッドフォン並のバランスで聞き取れる位に鳴らしても振動は床へ伝わらない。おかげで、階下への騒音が減少し、精神的負担を減少させることに成功した。
サブウーファーの設置には、パインの集成材を用いて角度を付けて定在波の発生を抑制するようにした。
音質の変化としては、プラシーボ全開で書くと、ベースサウンドのリアリティが大幅に向上し、バンドサウンドを聴くのが以前よりずっと楽しくなったことや、NS-10Mとの音の繋がりがスムーズになり、違和感が減少したことなどが挙げられる。
投資額分の改善となったと思う。




2012年4月8日日曜日

エンクロージャーの回折効果を低減してみた

スピーカーバッフルのエッジでは音波の回折が起こるが、エッジが直角だと、それが周波数特性に悪影響を与えるようなので、吸音材(スポンジ)を使って、改善を試みた。
ラウンドバッフルや特殊なカーブをもつエンクロージャーは、音の回折を考慮して作られたものである。NS-10Mは直方体で、回折効果の低減が一切成されているようには見えない。そこで、試しに吸音材をバッフルのエッジ付近に貼ってみたわけである。本来は周波数特性を測定しながら、色々な貼付け方を試してみるべきだが、今回は聴覚だけに頼った。
最初は、バッフル表面に貼りつけていたのだが、試聴してみると、音の広がりに悪影響があり、高音域の伸びに欠ける印象を持った。
次に、上の写真のように(スピーカーユニットの幅に合わせてあるのは、吸音材が不足していたため)、スピーカーの後ろへ回折した音波が吸収されるように、エンクロージャーの側面に吸音材を貼付けてみたところ、高音域の伸びを維持しながら、ボーカルのサ行の突き刺さりが少なくなり、大音量時のストリングスの煩さも減少した。
今回の簡易実験は、オーディオ「音質改善」テクニック(誠文堂新光社)の「スピーカーBOXの回折効果を簡単に低減させる方法(P32~34)」の記事を元にしている。

2012年3月30日金曜日

DAC9018Sからバランス信号を出してみた (ES9018S その3 + CANARE 4S6)

 ご覧のとおりDAC9018SにXLRのバランス出力を付けてみた。(ついでに昨日までぶる下がっていたI2S入力用のRJ45端子の取り付けも行った。)
レセプタクルはノイトリックのNC3MD-LX(¥230/1ヶ)。今回使用する中で最も高級なレセプタクルとなっているw
 出力回路は、ES9018Sのデータシートに載っているものを丸パクリした。
コスト優先で使用抵抗はタクマンREY、コンデンサは千石にあったルビコン(だったかな?)のポリエステルコンデンサ(¥10/1ヶ)、ケーブルはモガミ3031(¥100/m)。空中配線で見苦しいが、ユニバーサル基板を新たに追加するほどの回路でもないので、これで良しとする。
SimpleIV-DUALOPAのVccに3.3Vを入力しておかないと、出力電圧が適正にならない点に注意。
*2012/4/30現在はシルバーマイカとPRP抵抗、カップリングコンデンサーに4.7uF/250V, M-CAP MKP Seriesをガラエポのユニバーサル基板に乗っけて使っている。
バランス出力をぺるけ式バランス差動HPAに接続して聴いたところ、想像以上の音質に驚嘆した。音の生々しさ、生き生きとしたビート、こんなこそばゆい言葉が不意に浮かんでしまうほどの音にES9018Sの実力を感じた。

本日、NS-10MのスピーカーケーブルをCANAREの4S6に交換してみた。おなじみのKHDの青白ケーブルよりも高解像度で音像が前に出てくるようになった。60円/mでこの音ならば、十分なコスパであるw

2012年3月29日木曜日

DAC9018Sの製作 (ES9018S その2)

先日仮組みしていたDAC9018Sのケース詰めも終わったので、記録しておこうと思う。構成は、USB DUAL AUDIO基板-I2S→DAC9018S(DSD-IN)→SimpleIV-DUALOPA + RJ45(外部I2S入力)-I2S→Jitter Cleaner-I2S→DAC9018S(PCM-IN)→SimpleIV-DUALOPA。上の写真では、TeraLinkX2のイーサネットレセプタクルから本機器の外部I2S入力へI2S信号を入力している。真ん中に見えるのは、DAC9018Sの電子ボリュームで、左の液晶は9018Sの設定変更用。左端のトグルスイッチはUSB DUAL AUDIO基板上のバルク転送とUSB Audio 1.0を切り替えるジャンパを簡単に操作できるようにしたもの。ボリュームと電源スイッチの間の2つのトグルスイッチは、DAC9018Sの操作用のモーメンタリースイッチとなっている。SimpleIV-DUALOPAのオペアンプには、LME49990MAをDUAL化し、放熱板をつけている。
ケースには、タカチのMSシリーズを選択した。19インチラックマウント用ブラケットを同時購入し、自作の縦置きラックにマウントして使おうと考えている。
↓大体こんな感じ。
この自作ラックは、近所のホームセンターで売っていた凹付きの角材と厚さ17.5mmの板材を組み合わせたものである。本棚と本棚の隙間がすこーしだけ空いていたので、スペースの有効利用として作ったものだったが、完成してみたら、凹み4個間隔が丁度19インチ、しかも横幅がなんと7インチ(1.75インチ/1U)と見事なラックケースサイズになっていたw
そこで、秋葉に行ったついでに奥澤でRMAタイプ(4U)を購入し、自作ラックに取り付けてみたのが↑の写真である。そこそこ実用性が有りそう。縦置きになるため、放熱に問題が有りそうだが、自作機器しか突っ込まないつもりなので、機器側で対応させることにする。

以下、おまけ写真。