2020年2月15日土曜日
final audio design A8000
購入後1ヶ月経ったので感想を綴りたい。
TwitterやWebメディアで絶賛されていたので、1月初旬に注文してみた。納品は1月中旬。2ndロットかもしれない。
いつもどおり、一切試聴せずの購入だった。残念なことにファーストインプレッションは芳しく無く、価格にあまり見合わない音に感じてしまった。なんとなく2kHzより上の帯域の位相が低域に対して大きくずれているような気がして、期待していた音色と異なっていた。製品の公式Websiteには、トランスペアレントな音を目指してインパルス応答と主観評価の組み合わせで評価・設計されたと記されており、それを読んで音色の忠実性が高いのではと、自分勝手に想像し過剰な期待を抱いてしまったのだと思う。
同社のE500は音色が大変良好で空間表現も優れていたため、価格差を考えるとやはりどうしてもA8000の音色には納得がいかない…。高かったのに…。設計者とは外耳の形状が違うのだろうか。
音色の問題を除けば、世間の評判通り、本機種はこれまでのインナーイヤーヘッドホンに比べて格段に鮮度の高い音を提供してくれた。その点は非常に満足だった。A8000を聴いた後だと手持ちの他のイヤホンがどれもナローに聴こえるのは流石だと思った。ベリリウム恐るべし。
ベリリウムが気に入ってしまったので、駆動環境に手を入れてみた。まずバランス駆動するためにiFi audioのxDSDを導入し、コネクタを3.5mm 4極ミニジャックに交換し、イヤチップをComplyのT400に替えることでようやく通勤時の音量で破綻しない音に近づけることができた。その上で音色の問題は我流の対処法で補正し、ようやく購入価格に見合うと思える音質を手に入れることができた。A8000は個人的にベスト・バイだと思う。
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