2018年12月28日金曜日

samizuacoustics TLT1545ssWJ 導入


samizuacoustics TLT1545ssWJを導入してみた。

導入の経緯

既作のDACには同メーカーのTLT9018SJを使用していた。聴感上マイルドな音色や奥行き感は気に入っていたものの、オペアンプIV・LPFを用いたDACに比べてあらゆる楽曲で低域が団子になる感覚があり、なんとかならないかと思っていた。
 低域の聴感向上のため、モノフィラメント構造の線材導入・プリアンプの見直し等やってみたものの、音は良くなったが低域の団子感は消えなかった。パワーアンプに原因を求めて、出力トランスのコアボリュームアップ(63VA --> 200VA)・出力管の変更(曙光 EL156A --> Telefunken EL156)・各部動作点の見直しを行った。これによって大きく音質の向上があったが、依然として低域は団子だった(笑)。あれこれやったお陰で消去法によりIV用トランスに問題がありそうということは分かった。DACの低域歪率があまり良くないことは分かっていたものの、さほど大きな影響ではないと思っていたが今回ココにメスを入れることにした。

 そんな折、90VAのコアボリュームのTLT1545ssWJが発表されていたので、11月末に発注し、リードタイム4週で納品された。

 ライントランスという名称だったので、2Uラックサイズの既存シャーシに収まるかと思いきや、想像以上に大きかったので外に置くしかなかった。

音質の感想

 低域が団子になる感じは無くなり、音場の見通しが非常に良くなった。海苔波形で音圧が高く濁って聴こえていた楽曲が、クリアに楽器の音が手に取るように聞こえるようになってひとまず満足した。
ケーシングと測定はずっと先送りになりそう…